遺物

剛の家が歴史的に大事な遺物を所有することになりました。

名前:京城府の紋章が書いてあるマンホールの蓋と石縁
時代:1910年~1945年の間
特徴:府の紋章の大きさで、最も大きいマンホールの蓋
鉄板:76Cm×76Cm×3Cm、約60Kg以上(予想)
石縁:82Cm×16Cm×21Cm×4つ、約50Kg以上(予想)

●マンホールの蓋を見つけた経緯
2008年8月に仕事で、「剛の家」に泊まった「服部朗宏様」(地球の歩き方、韓国版の編集部)が「剛の家」の路地から、京城府の紋章がついたマンホールの蓋を、雨の中で偶然見付けました。続いてもう少し上の路地で、もう一箇所確認、すべて二つを見つけました。最初見つけた物は、傷が少しありますが、2番目の物は原型そのまま保存されていました。
その後、その関係の資料とメールを送ってくださり、二つのマンホールは「剛の家」を訪問する方に、密かに紹介しながら、京城府の時代の唯一のマンホールとして残っていました。

●剛の家が所有することになった経緯
しかし、服部様が心配した通り、2009年6月17日、路地の舗装工事の時、ソウル市の新しいマンホールに取り替えることになりました。工事監督の話によれば、ソウルの路地で舗装工事しているが、このようなマンホールの蓋は、初めてみた、たったここの2箇所だけ残っているそうでした。私は、歴史的な遺物がこのまま解体されるのは、あまりにも勿体無いので、何があっても保存しようと思って、監督さんに粘り強く交渉してとうとう、「剛の家」に譲ることになりました。
本来2箇所ありましたが、傷が多いマンホールの蓋は区役所に返納し、保存状態が良い方を、石の額縁と一緒に譲って貰えました。今は「剛の家」の庭の前に永久保存することになりました。

京城府の紋章(『新日本都市大観』1940 年版)資料提供・服部朗宏様

前略
剛さんから貴重なマンホールの蓋を譲り受けて保存することができたというお知 らせを頂きました。とても驚くとともに、そのご努力に対し厚く敬意を表したい と思います。このマンホールの蓋は当時の京城府が設置したもので中央には京城 府のマークが入っています。マークの由来は「京」の漢字で、上下 は城壁を表し ているそうです。京城府のマークはソウル 市内で他に残っていると ころを知りません。明洞や乙支路などの中心部では全部 取り替えられてしまって いますので、大変貴重なものです。今まで、釜山府、木 浦府、光州府の ものを見つけたことがありますが、京城府のものは剛の家の前で初めて見つけま した 。また、理由は不明ですが全体が四角い形をしており古いマンホールの蓋とし ても珍しい物です。「これは博物館に入れてもいいくらいです」と剛さんには申 し上げましたが、取り替え工事で捨てられてしまう寸前のところ、実際に行動を 起こされて保存されることになったのは実に喜ばしく思います。歴史的遺物の保 存活動を個人で行うことは大変な困難が伴いますが、剛さんのご努力で歴史の証 人が消失を免れたのです。 (以下省略、服部朗宏様のメールから引用))

もっと詳しい内容は、
「地球の歩き方」韓国版 2008~2009年版
360ページを読んでください。

生きている歴史、日本統治期の遺物です